【新春企画】アーティストの名言を味わおう

2015年最初の投稿です。皆さま、そして私たち自身の新たなスタートへの一助となることを期待しつつ、有名アーティストの名言をいくつかピックアップして鑑賞することにいたしました。

みなさまに、何かビビビと感じていただけると嬉しいところであります。

 

(1)ボブ・ディラン / Bob Dylan
「マイルス・デイヴィスはブーイングを浴びた。ハンク・ウィリアムズはブーイングを浴びた。ストラヴィンスキーもブーイングを浴びた。君もたまにブーイングを浴びないと何者でもなくなる。」
"Miles Davis has been booed. Hank Williams was booed. Stravinsky was booed. You're nobody if you don't get booed sometime."

ブルース・スプリングスティーンが「エルビスが肉体を解放しディランが精神を解放した」と評した、「フォークの神様」「永遠の詩人」であるボブ・ディラン。
彼はデビュー当初は「プロテストソングの旗手」として、「時代は変わる」などのヒットを飛ばしますが、やがてロックへと傾倒していきます。ブーイングを受けることは、果敢に新しいことにトライし続けていることの証と言えるでしょう。
彼自身が1965年のニューポート・フォーク・フェスティバルにロック・バンドを従えて出演したとき、保守的なフォークソングのファンからの激しいブーイングを受けたことは有名な話ですが、そのことについて質問を受けた彼の回答が上記の言葉です。

(2)マイルス・デイヴィス / Miles Davis
「オレの未来は、毎朝起きた時にはじまる。毎日、自分の人生に関してするべき創造的なことを見つけている。」
"My future starts when I wake up every morning. Every day I find something creative to do with my life."


ボブ・ディランの言う通り、「ジャズの帝王」マイルス・デイヴィスもまたブーイングを浴びてきたアーティストのひとりです。斬新な「ビッチェズ・ブリュー」は発表当初は酷評されましたが、フュージョンやファンク・ジャズの先駆けとなったのは周知のところ。
私生活でもアバンギャルドな服装を好み、ボクシングと絵画を嗜み、スポーツカーを乗り回していたマイルスの人生全体が先進的で創造的です。
彼は「失敗を恐れるな。失敗なんてないんだ。(Do not fear mistakes. There are none.)」という名言も残しています。

 

(3)ボブ・マーリー / Bob Marley
「ひとつのドアが閉まっている時、もっとたくさんのドアが開いているんだよ。」
"When one door is closed, many more is open."


「レゲエ界の伝説」ボブ・マーリーは「ボブ・ディラン以来の詩人」とも言われていました。上記の言葉は「Coming In From The Cold」という曲の歌詞からの引用として、世界に広く知られています。
レゲエという当時まだ新しかった音楽を全世界に広めた彼は、1981年に脳腫瘍とその肺への転移で亡くなるまで、ジャマイカ内の政争に巻き込まれて狙撃されるなど多くの苦難に巻き込まれました。そんな彼がポジティブなメッセージや曲を数多く残しているのは、自らを励ますためもあったのでしょうか。

 

(4)ピーター・ゲイブリエル / Peter Gabriel
「痛みから、夢が生まれる。夢から、ビジョンが生まれる。ビジョンには、人が集まる。人からは、パワーが生まれる。パワーからは、変革が生まれる。」
"From the pain come the dream. From the dream come the vision. From the vision come the people. From the people come the power. From the power come the change."


最後は「ワールド・ミュージックの伝道師」ピーター・ゲイブリエルの言葉。
彼はもともと、当時まだプログレッシブ・バンドだったジェネシスのフロントマンであり、その後ソロでアルバム「So」がヒットして有名になります。しかし彼の才能はレコーディングの世界にとどまらず、ライブでの視覚的なパフォーマンス、「スレッジハンマー」に代表される印象的なミュージック・ビデオの制作、アフリカ音楽などの大胆な導入など、革新的なことを次々と行っていきます。
(余談ですが、その昔にアパルトヘイトへのメッセージを込めた「Sun City」という曲がありました。これはピーター・ゲイブリエルの「Biko」という曲を聴いたスティーヴ・ヴァン・ザントが趣旨に賛同するアーティストを集めて作成したプロジェクトであり、賛同人にはボブ・ディラン、マイルス・デイビス、ピーター・ゲイブリエルが名を連ねておりました。「知らなかったけれど興味を持った」という方は、時間があるときに調べてみてくださいね!)


上記の言葉は「Fourteen Black Paintings」の歌詞からの引用ですが、われわれ「おとえん」もささやかながら、人のパワーを集め、地域にポジティブな影響を与えられるように活動を続けていきたいと、メンバー一堂考えています!

 

みなさま、今年も「おとえん」を、引き続きよろしくお願いいたしますm(_ _)m


(記 M.O)

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コメント: 1
  • #1

    小山田 由美 (火曜日, 28 6月 2016 19:35)

    小説家探して。。。オーバザレインボウ。。。。。ボブマレーとは認知していませんでした・  ありがとう!